ヒガシユウジのまるごとデザイン

クリエイターが本当に世の中を変えるのか?!

ちょっと仕事で、いろんなWeb系デザイン会社や広告デザイン会社のサイトを見ることがあって、クレドというか理念なんかをみると、どこもことばは違うんだけどおんなじようなことを発信している。

どんな理念かというと「クリエイティブが世の中を変える」みたいなことば。

そういえば、ぼくらラボのかんがえも「クリエイティブがぼくらの半径10メートルを変える」だったな~って思って、時代の流れの中での言葉ってあるよねっと思ったのですが、でもね、ぼくらラボの考えるクリエイティブと他社の言ってるクリエイティブってチョットちがうというか、カナリちがうよねっと思うんです。

どこがちがうのか?って、かんたんに言うとポジション。ぼくらラボは、ぼくらと価値観の同じ仲間に対して生活が豊かになるクリエイティブをみんなとシェアしようと思っているんです。つまり、あいだにクライアントという企業が入らない。いうならば仲間 to 仲間で価値の共有をしたいと思っているわけです。CtoCなんですが、Company to Companyなんです。

仲間のためにクリエイティブしたものに、仲間が「これいいじゃない、買うよ」みたいなことで経済がうごいていく。きっと最初はこんな感じでおおくの商品ってつくられていた。それが、どうやったらもっともっと儲けるか、どこの会社よりも大きくなりたい、人よりもいい服を着たい、いいところに住みたいという欲望がのってきて、勝ち負けで人間関係をはかるようになってきた。

そのためにクリエイティブは発揮され、クリエイターはもうけるようになった。つまり勝ちまくった大きな会社ほど、ありがたいことにいっぱいお金をくれるので、クリエイティブはそこに集中している。

いま、それ(会社や商品)が生活者に利益をあたえているといえるのだろうか?もしそうでなければ前述した「クリエイティブが世の中を変える」ことなんかない。変わるのは、勝ちまくる企業とそのお手伝いのクリエイターだけにすぎない。勝つことは悪いことではないけれど、その結果、いまがある。いま暮らしている世界は良い世の中ですか?

そんなこと仕方がないじゃないかとか、もうけることが楽しいひとはそれでいいけど、そうでなくって気の合う仲間と楽しく毎日を送りたい、気の利いたことばやアートや音楽に囲まれて、みんなでつながって、自分たちの生きたいように人生をおくりたい。と思っているひとは、ちがう世界を望んでいる。ぼくらはそれを「半径10メートルをかえよう!」と表現した。

「半径10メートルをかえよう!」を実現する引き金がクリエイティブだとかんがえ、「クリエイティブがぼくらの半径10メートルを変える」と発信した。ぼくらラボのクリエイティブはクライアントの会社を儲けさせるためにあるのではなくて、僕らの生活を豊かにするためにある。

もちろんぼくらだけでそんなことを実現できないので、ぼくらラボの考えに賛同してくれる会社とともに新しい価値をつくりだしたいと思っている。クライアントではなく一緒にあたらしい価値をつくり、あたらしい半径10メートルに変える仲間として。

なんだか、人さまのクレドを引き合いにしてぼくらラボをかたってしまいましたがこういうクリエイティブもあるんだってしっていただけるとうれいいです。

そんなことでもうけるの?って声もあることは重々承知しております。でもね、それはいままでの常識をもとにかんがえているからです。2000年から急激に世の中が変わったのは半導体チップが飛躍的に発展したためですが、この20年でおきたことがいまからの5年間でおきるでしょう。なぜならAIが超高密度な半導体チップを設計するようになるからです。

最近のAIの進化によって、半導体のアーキテクチャーに関する“黒魔術”の一部をアルゴリズムが学習できるようになった。おかげで半導体メーカーは、これまでよりはるかに短時間で、さらに強力かつ効率的な設計図を作成できるようになったのである。

wired https://wired.jp/2021/08/05/fit-billions-transistors-chip-let-ai-do/

いまからは、少しずつみんな労働しなくてもいい時代が来るでしょう。人間が生産するものが少なくなり、サラリーとしての労働ができなくなります。いうならば、ぼくらのいままでの労働の枠組みが崩れそうになっています。そう考えるともっと公平に価値が配られていいと思いませんか。いまの民主主義をすこしうたがう時期にきているのは間違いないのです。

その時人はどう生きるのでしょうか?ぼくらラボは価値観を共有できる仲間とともに経済圏をつくりたいと、かんがえました。仲間経済圏がいろんなところでうまれて、つながればたのしい。今から5年後以降は自立した個人を国がサポートする時代だと思います。

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