在國寺穂のZAIのスタートアップ語録

6 明文化して世の中に発信する

僕はいま、いくつかのスタートアップに様々な形で関わっている。

会社経営全般のアドバイザーだったり、新規事業の立ち上げだったり、経営企画的な役割だったり、IPOに向けたストーリー作りだったり。

それらの会社は全て、昔からの友人であったり、前職時代に知り合ったりと、気心の知れた仲間が経営している。

今日は、そのうちの一社で経営合宿が行われた。

この会社は、先日初めての資金調達を行い、これからまさにギアを上げていく段階に入った。

その上で、あらためて企業としてのミッション、ビジョン、バリューの定義をしようという議題だった。

会社によって多種多様な表現があるが、その会社の存在意義、目指す状態、大事にする価値観などを明文化する作業だ。

これらをシンプルかつ分かりやすい表現で社内外に浸透させることができるかは、そのスタートアップの目標達成の可否に大きく影響する程、重要な要素といえる。

今回は、僕の会社である「何者」のミッション、ビジョン、バリューを紹介しようと思う。

VISION

やりたいことをやれる世界へ

やりたいことが見つかっている人には、その実現に向けて。やりたいことが見つかってない人には、寄り添い、ストーリーを一緒に作るところから。

様々な事業に関わっているが根底にあるのはこの考え方で、これは僕の生き方の指針でもある。

ライフワーク、ライスワークのどちらにも共通し、今後大きく変わらないだろうと感じている。

MISSION

テクノロジーとネットワークで、挑戦する人、応援する人、楽しむ人をふやす

これまで関わってきたアーティストや起業家のように、やりたいことに向かって挑戦する人が増えるよう貢献していきたい。

そして、挑戦する人の数が増える分、応援する人も増える。アーティストにとってのファン、起業家にとっての熱心なユーザーや投資家などのように。

さらにそこから生まれる新しいサービスや体験で、より人生を豊かに楽しむ人を増やすことに貢献したい。

その状態の実現のためには、やはりテクノロジーの力は必要だし、同時に人のネットワーク、繋がりも欠くことのできない要素となる。

これまでやってきたことを総動員して、挑戦する人、応援する人、楽しむ人をふやすことに貢献する人生を送りたい。

VALUE

想像・実現・継続

なにをやるにしても、まずは想像、妄想することから始まる。こんなサービスがあったら、こんな世の中になったらいいなと、やりたいことを広げる力が行動の原動力になる。

その想像を実現する力。アイデアを本当に形にするには様々な知識や経験が必要となる。失敗を恐れず、言い訳せず、ここをやり切れるかどうか。通常、ここで大きく差が出る。

実現したらそれを継続する力。これが一番難しい。イベント運営などまさにそうで、おもしろそうな内容であれば、たとえばクラウドファンディングで資金と協力者を募って開催することは昔より簡単になった。ただ、継続することが難しい。本当に継続してそれをやりたいか、やり続けられるかを突き詰めることが、自分の時間をかけて取り組む仕事かどうかの基準となる。

STATEMENT

我々は何者でもない 我々は何者といわれる 我々は何者にでもなれる

これは、「何者」という社名にかけた想いというか、僕自身の宣言だ。

まず、我々は何者でもないという、謙虚な姿勢、周囲への感謝の念を持とう。

ただ、我々は何者なんだと言われるような企画力や自由な発想を持ち、才能ある素晴らしい人達と繋がりを持とう。

そして、我々は何者にでもなれるという可能性を信じよう。

これから先、やりたいこと、やるべきことの基準や表現は変わっていくだろう。その都度アップデートし、明文化し、自分の指針としていきたい。

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