まるごとデザイン

経営者のためのデザイン

経営にとってデザインというか広告は必要不可欠な存在です。ところでデザイナーからみた経営というのはよく見聞きするのですが、経営から見たデザインというのはどうなんだろうと考えると、現在では広告というよりもマーケティングをベースに、その中の広告という位置づけではないかと想像できます。

ある有名なデザイナーは、元気な商品とそうでない商品の違いは、技術的な違いは殆どなくって、違うのは見え方の違いだけで、見え方をコントロールすることができるのか、できないのかが、商品や会社をよく見せたり、悪く見せたりしていると話しています。

なるほどな、そうそう、とおもうのですがこれって日本型CIといわれたものと変わんない。

ちなみに、ぼくもその日本型CIの元祖とも言える企業に在籍していましたので日本型CIについてはよく理解しています。

このタイプの最大の欠点は、それなりに資金が必要とされるんです。

小さな会社には荷が重い。地方でできるのは限られた企業だけでしょう。日本の95%はこれよりも小さな零細企業なんで、とても見え方をコントロールするなんてことをできるはずもない。経営にデザインが役に立つのは、やはり表面を包むデザインが精一杯なのかと思いますが、どうなんだろうか?。

日本の95%の経営者にとってデザインへの期待は、すごく簡単に言えば、集客できること、そして売上を上げることであって、デザイナーが言う会社のイメージなんかはあればいいねぐらいなもの。だと仮定すると、では、どう売ろうとしているのか?

結局、営業して売るしかないわけで、そのために必要なツールとしてのデザインがいちばん必要とされている。そう考えるとわかりやすい。いわゆるセールスプロモーションデザインです。

デザイナーから見たデザインというのは、印刷物だったら、ポスターや、会社案内、パンレット、そしてロゴマークをつくりたい、なんならブランディングみたいなことをしたいという願望があります。それで賞なんか取れればなおうれしい。

経営者はセールスプロモーションデザインが欲しい、デザイナーはできればブランディングがしたい。同じ広告であっても目指しているものが違う場合があるわけです。それを揶揄して、世の中の広告は広告代理店とデザイナーのマスターベーションだらけで役に立たない、と攻撃をするマーケッターがいたりするわけです。

しかしセールスプロモーションであろうと、ブランディングであろうと、それをつくりだす表現するための基がなければ、なにもつくれません。単に今流行りだからとか、かっこいいからとか、それだけで見え方をコントロールなんかできないのです。

なぜなら、人間がつくったものは自然ではないのです。それに意味がなければ、極端に言えばゴミに過ぎないといえます。その意味とは、思想や哲学です。会社がこの社会に存在する意味や必要性を、消費者のみなさんに政治家のように発表しなければいけません。それが今という時代の広告です。

そうすることによって、セールスプロモーションデザインがはじめて営業のツールとして重要な役割を果たすようになります。表面を飾るデザインも輝いて見えるようになります。

経営者がデザインという強力な潜在力をもつ道具を間違って使い、あるいは使いこなせてないのではないかとぼくは考えています。

まとめ

経営者がデザインという強力な武器をつかいこなせないなんて、もったいない!

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