まるごとデザイン

パーソナルブランディング2

パーソナルブランド

僕はサスペンス映画を見るのが好きなんですけど、こんな場面がよくあります。事件現場に居合わせた犯人らしき人が「怪しいもんじゃありません、信じてくださいよ」みたいなセリフを言い、証人らしき人は「お前みたいなどこの馬の骨かもわからねーやつを、どうやって信じるんだよ。ふざけるな」って大体返しますよね。そりゃそうだって思うわけです。初めて出会って「うん、君は信じてもいいよ」なんて言うわけがありません。だって、名前も知らないんですから。

なぜこんな話をしたかと言うと、いま僕らをとりまく世界も「僕は怪しいもんじゃありません、信じてくださいよ」で溢れているな~と思ったからです。ネット販売やSNSは当たり前で、企業のwebサイトも基本はこの「信じてくださいよ」の連呼ですよね。権威付けをしてみたり、大企業との実績を大きく叫んでみたり、時にはありもしない取引を実績にしてみたり、信用を得るというのはなかなか大変なのですね。

おっと、企業の信用に話が言ってしまいました。個人の話に戻しますと、SNSという現場では、多くの「いいね」が欲しければフォロワーを増やさないと「いいね」は増えません。

そのフォロワーも怪しい人にはつかないですよね。フォロワーなんかいらないよ、オレはオレで好きなこと言えれば良いんだよ。なんて人はいないですよね。そもそもSNSをするってことは『僕はここにいるよ、ねえ、話を少しでもいいんで聞いてくれない?』ってことなんで、フォロワーがいないと誰にも知られないってことになりますしね。今ではそのフォロワーの数がビジネスにつながりますから、みんな一生懸命、投稿しているわけで。

フォロワー数の多い人見ると『この人、多くの人に好かれてる。きっとすごい人だよ』会ったこともないのに、いつの間にか警戒心をなくしてなんだかリスペクトしてたりしませんか?こんな人が商品を売ると売れますよね。そらそうでしょうリスペクトさえしているわけですから。
そう、だからみんな「僕は怪しいもんじゃありません信じてくださいよ」って一生懸命言ってるんです。

もうお分かりの通り、パーソナルブランディングの第一歩はここから始まるんです。
ビジネスだろうが、SNSだろうが、結局信用がないと誰も相手してくれないわけです。昔、「男はつらいよ」って言う映画がありました。フーテンの寅さんが主人公で自分を知ってもらうために「わたくし、生まれも育ちも東京葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、人呼んで “フーテンの寅” と発します。」ってみんなの心に残る面白い口上を言い信用してもらおうとしているわけです。さすがというか、寅さん、すごいです。

まず、名前を知ってもらって、危害を加えないよって承認してもらい、こいつは役に立つ奴やねって好奇心を引き出し、そこから関係を築き、結果としていろんな実を手にする。その実の中で一番大切なのはそこから生まれる「評判」という実ではないでしょうか。つまりパーソナルブランドです。ブランドを「評判」と置き換えればとてもわかりやすくなります。

僕も、「ヒガシって最近おもしろいことしてるね」って評判になったら、調子に乗って、木でもなんでも登ってしまいますけどね。

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