時は1997年、バイオレットカラーの銀パソ、VAIOを見たときの驚きっと言ったら、まさに「なんじゃ、こりゃ」って感じでした。何せ黒一色プラスティックのノートPCばかりでしたから。アップルでさえそんな程度だったし。PCにファッションを持ち込んだのはAPPLEではなくSONYだったのです。
そのVAIOもソニーが不採算事業として売却し、投資ファンドのもとで独立したパソコン(PC)メーカー「VAIO」になりました。
コンシューマー向けPCは、完全にコモディティ化してしまったということですね。BtoB市場では、よりいっそうコンピューターの必要性が出て市場は拡大しているらしいですが。
いずれにしても安いコンピューターが大量に世の中に出回っていると言う事は、人間の仕事がコンピューターに取って代わられているということを意味します。
コロナ以後の新しい世界では、それに拍車がかかるでしょうね。
昔プログラマーと話しているとこんな話題になりました。
「僕らの仕事は、人から仕事を取り上げる仕事なんですよね」って。
「だって、そうでしょ。『データベースって凄い、あんなに時間のかかった処理が一瞬じゃないですか』なんて喜んでいただくんですが、それって人が要らなくなるってことでしょ?!」
その時は「仕方ないんじゃない」なんて曖昧に答えていましたが確かにどんな業界も人が要らなくなったし、仕事自体がなくなったりしている。う~む。
今後、AIが人間の仕事を奪い、奪われた人間は、必要とされる仕事は何なのかと呆然と立ち尽くすだけだった。みたいなことにならないために今のうちから考えておかなければならない時代になりました。そんな未来なんて、ず~と先のことでしょう~しね、ってことにはなりません。
バーチャルで変わるマーケティング
昔のスーパーコンピュータ並の能力をもったスマホをみんなが手にして、光回線は一日100円ちょっとで使い放題、5Gも始まり、シリコンチップと光ファイバーがつくりだしたバーチャルの世界は、水や電気と変わらない社会のインフラになったと言ってもいいでしょう。そこにAIが乗るわけですからあっという間に普及するでしょう。
気がつけば私達の生活は朝起きてから寝るまでAIがつくりだすバーチャルの世界と共になります。そしてほとんどの仕事はこのインフラを使わないことには成り立たなくなっていきます。
社会的価値は徐々に確実に、バーチャルに移っているぞと言っても間違いなさそうです。
このバーチャルの世界をベースに仕組みやマーケティングを考えないと失敗する新しい時代になったということです。リアルに縛られずビジネスができるようになった時代に、リアルを前提につくられたビジネスの仕組みは、勝つことができないのです。
バイオレットカラーの銀パソ、VAIOはインダストリアルで世の中の意識を変えた。同じようにこれからはバーチャルの世界を使った意識が変わる何かが生まれてくる。きっとそれは半径10mを幸せにするなにかだとぼくらラボは思っています。