ヒガシ「お金の動きによって、人の生活が変わって、その生活の流れによってコンテンツが変わるんだと思うんです。この流れのもとにはやはりお金があるのかな、って考えますよね」
片山「だから、古典落語の話に戻ると、富って言うのがその所有者のもとにちゃんとあるわけですよね。だから鴻池とかの大商人にしても、お金って言うのはその人の蔵の中にあるとかですね、何千両あるとか、何千両ある人もいれば一分二分でかつかつ暮らしている人もいるっていう、そういう貧富の差で富の所在が非常にはっきりしていたと思うのですが、だから流動性がないといえばないのですが、安定してたと思うんですね。しかし、今は金融経済になってこれがさらに暗号化して、言ってみれば０と１の二進法でお金が流通するようになると、富むことというのをどのように考えれば良いんだ、あるいは豊かさというのはどう考えたら良いんだ。という・・・」