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片山☓ヒガシ対談 見えすぎる人生(後編)

ヒガシ「そのテーマでいうと、小説って、結局あの、小さな話と言うじゃないですか、小説って。先が全部見えちゃっているとき(時代)の小説っておもしろさってどこにありますか?」

片山「小説っていうか、文学っていうか、そのテーマというのはどうやって未知のものをつくりだしていくか。実体的なものは全部見えちゃってしまうと思うんですよね(この先の時代)。だから実体以外のものというか、見えないものは実体じゃないというのが科学の考え方ですけれども、本当はそこに豊饒なものというか芳醇なものというか未知なモノがずいぶんあるんじゃないかと思うんですね。可視化できるものだけで世界をつくってしまうと人間は息詰まるんじゃないかという気がしているんですよね」

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