たとへばぼくらがなにか買うとすると、メーカー(生産者)が作ったものを小売店で買うことになります。すべての商品はメーカーから供給され消費者がそれを選んで買うという構造で今までずーっと営まれていました。
簡単に言うとメーカーと消費者の二極構造にあります。
それを前提にメディアがあったり、広告があったり、流通があったりしてるわけです。っていうかほとんどの経済行為ってこのパターンですよね。
この構造の社会の中では、なにかしらの組織に属さないと生きづらくなります。ぼくらは供給側(会社)に属して給料をもらい、消費する。この枠組みを無視して個人として生きる人はまれにいますが、だいたい生活は安定せず豊かにならないのではないでしょうか。息苦しさはまぬがれません。
つまりぼくらはお金を稼ぐために、供給者としてものを売ることをしなければならないわけです。その結果、消費者の「ぼく」だったら欲しくもない会社の商品を売るためにどうしたらいいのか血眼になって努力することになります。場合によっては嘘をついてでも、心を痛めつけてでも売る。これが仕事なんだからしょうがないと妙に大人ぶって生きてきたわけです。
いま、インターネットがライフラインとなったことでどうやらこの枠組が崩れだしてきました。いままでなら出会うことができなかった人や状況と関係を持つことができるようになりました。自分はこの世の中でいきづらいな~って思っている人がいっぱいいることがわかったり、同じ考えや生き方を目指している人たちとつながることができるんだとわかりました。そんな人達と横へ横へとつながり仲間になって自分を確立することができる。
インターネットが社会の常識よりも自分の考えで行動し、自分の力で生きることができる、そんな人達がつくるゆるい状況をつくりだしました。
それは仲間のためにクリエイトし、それに共感した仲間が購入する。つまり仲間同士が互いに売ったり買ったりしてして経済圏ができあがる可能性です。
それを仲間経済と言ってみたいと思います。
そこにはメーカーが存在しません。自分と同じ価値観を持った仲間に少し作って少し売るビジネスです。他人をだますこともないし無理をして自分に嘘を付く必要もない。もし売ることができないのならばその圏内で生きていくスキルを身につければいいだけです。
このような仲間経済がひろがっていけばもうちょっとちがう社会になってくると思うのです。
「ぼくらラボ」はこのように自分らしく生きるための羅針盤だったり、航海術を覚える場所であるよう目指していきたいと思っています。